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観光から考える有望な翻訳分野

観光に関連する翻訳で有望なエリアは何だろうか?

最近読んだ「世界一訪れたい日本のつくりかた―新・観光立国論【実践編】」を参考に考えてみたい。著者はデービッド・アトキンソンさん。元ゴールドマン・サックスのアナリストで、現在は国宝や重要文化財などの文化財の修繕と補修を行う小西美術工藝社の社長である。ポジショントークが全くないとは思えないが、翻訳の話についてはそのまま受け入れた。

本書の中で日本の観光に関する情報発信の課題としてパンフレットが外国人目線になっていないと指摘している。例えば、ある歴史的建造物がいつ建てられ、いつ国宝に指定されたというような不要な情報が多すぎるというのだ。それを聞かされても、外国人からすると「So what?」ということ。「誰のために、何を伝えるべきか、何を理解してほしいのか」を考えるために自分で「So what?」と考えてみることが必要だと説いている。

さらに進むと、観光施設の英語の解説にスペルミスや文法的なミスが多く品質が悪いとの指摘がある。しかもその翻訳は名だたる大企業が行ったものであるという経験も披露。それだけで日本の評価を落としてしまう。

この対策として"厳選したネイティブによるチェック"の必要性をこれまで訴えていたのだが、いまではそれでも不十分だと考えるようになったという。では何をすればよいかというと、データや要点だけ伝えて、最初からネイティブに書いてもらうというのが彼の結論だ。

本当にそれでよいのか。。。日本人翻訳者たちよ。
確かに日本人が書いた日本語の解説を翻訳するとなると「何も足さない、何も引かない」というやり方ではクリアしにくい問題だと思う。しかし、日本人がデータや要点をもとに英文を作成し、それをネイティブチェックしてもらうというのもありではないかと思う。最近はマーケティング分野の翻訳が増えているというが、似たような話だと思う。うーん、分かりにくいかもしれないが読む人の心を掴むという点では同じ。

自分が稼ぐ分野としても、日英メインにしたいと思っているのでそう思うのかもしれない。ある意味ポジショントークか。上記のような日本の観光資源をアピールする英文を書く場合、英語力に加えてライターのスキルも必要になる。昨年参加した「JAT Pharma + TAC ジョイントセミナー」でも、生き残る策の1つとしてライター・スキルを身につけることを挙げている講師がいた。それを考えると、どの分野でも翻訳+αとしてライター・スキルが必要だと感じている人がいるのだろう。

日本の観光資源をアピールする英文作成。
自分で「So what?」テストをやれるライタースキルがある人であれば、将来的に有望な分野だと思う。




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